チェーンとスプロケットは、エンジンの力を後輪へ伝える重要な駆動部品です。
チェーンのたるみが不適切だったり、スプロケットが摩耗したまま走行を続けると、異音や振動の原因になるだけでなく、走行性能や安全性にも影響します。
ここではサービスマニュアル掲載の定期点検項目をもとに、D-TRACKER Xのチェーンおよびスプロケットの点検方法と調整方法をまとめています。

チェーンのたるみ点検
ドライブチェーンのたるみを点検します。
サイドスタンドを立てて車両を安定させ、チェーンのたるみが最も少ない位置で測定します。
スイングアーム中央付近でチェーンを上下に動かし、垂直方向の移動量を確認します。
- チェーンたるみ標準値
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- ドライブチェーンたるみ
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35~45 mm
チェーンの調整
チェーンのたるみが基準値外の場合は調整します。
- 割りピンを取り外す
- リヤアクスルナットを緩める
- チェーンアジャスタロックナットを緩める
- 左右のチェーンアジャスタを同量回して調整する
- ホイールアライメントを確認する
- リヤアクスルナットを規定トルクで締め付ける
- 新しい割りピンを取り付ける
- リヤアクスルナット締付トルク
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- リヤアクスルナット
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110 N・m
スプロケットの摩耗・損傷点検
スプロケットに摩耗や損傷がないか点検します。
以下の症状がある場合は交換を検討します。
- 歯先が尖っている
- フック状に摩耗している
- 歯が欠けている
- 変形している
スプロケットの取付状態点検
スプロケット固定ナットやボルトに緩みがないか確認します。
緩みがある場合は規定トルクで締め付けます。
- 締付トルク
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- エンジンスプロケットナット
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125 N・m
- リヤスプロケットナット
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32 N・m
清掃・注油
チェーンとスプロケットの寿命を延ばすため、定期的に清掃と注油を行います。
チェーンクリーナーで汚れを落とした後、チェーンルブを塗布します。
余分なルブはウエスで拭き取り、飛散を防止します。
Final Log
チェーンとスプロケットは、エンジンの力を確実に路面へ伝える重要な部品です。
チェーンのたるみ、スプロケットの摩耗や損傷、取付状態を定期的に確認し、必要に応じて調整や交換を行いましょう。
点検方法や整備手順については、各解説記事もあわせてご覧ください。
愛車と走り続けるために。
ファイナルは、まだ終わらない。

