ファイナルは、まだ終わらない。

D-TRACKER X ブレーキの点検方法

D-TRACKER Xのブレーキ点検方法を解説したアイキャッチ画像。ブレーキレバー、ブレーキホース、リザーバタンク、キャリパ、ブレーキパッド、ブレーキディスクの点検項目を紹介。

ブレーキは、D-TRACKER Xの安全性を支える最も重要な保安部品のひとつです。

ブレーキレバーやペダルの操作感、ブレーキの効き具合、ブレーキホースの劣化、ブレーキ液量の低下などを放置すると、制動力の低下や重大な事故につながるおそれがあります。

本記事では、サービスマニュアルに記載されている定期点検項目をもとに、ブレーキ系統の点検方法をわかりやすく解説します。

CONTENTS

ブレーキの点検

レバー・ペダルの遊びと感触の点検

ブレーキレバー(前輪)とブレーキペダル(後輪)の遊び量を確認します。

レバーを握ったとき、ペダルを踏み込んだときにスポンジ感や引っ掛かりがないことを確認します。

点検ポイント
  • レバーの遊びが適正
  • ペダルの遊びが適正
  • スポンジ感がない
  • 引っ掛かりがない
異常がある場合

次の原因が考えられます。

  • ブレーキキャリパー不良
  • ブレーキ系統へのエア混入
  • ブレーキフルード劣化
  • マスターシリンダー不良

走行してブレーキの効きを点検

安全な場所で低速走行し、前ブレーキと後ブレーキをそれぞれ個別に作動させて効き具合を確認します。

また、ブレーキをかけた際に異音や振動、車体が左右へ振られないかも確認します。

点検ポイント
  • 前ブレーキが正常に効く
  • 後ブレーキが正常に効く
  • 異音がない
  • 振動がない
  • 車体が左右に振られない
異常がある場合

次の原因が考えられます。

  • サスペンションの不具合
  • ブレーキパッド摩耗
  • ブレーキディスク摩耗
  • ブレーキ系統の異常

ブレーキホース

ブレーキホースの状態を点検

ブレーキホースやパイプを目視点検します。

点検ポイント
  • 液漏れ(にじみ含む)
  • ひび割れ
  • 劣化
  • 取り回し状態
  • 固定状態
点検箇所
  • ホース本体
  • 接続部
  • クランプ部
  • バンジョーボルト周辺
締付トルク
ブレーキホースバンジョーボルト

25 N・m

異常がある場合

液漏れやひび割れがある場合は交換が必要です。

重大な制動力低下やブレーキ故障につながる可能性があります。

リザーバータンク

リザーバータンクの液量を点検

ブレーキ液量が上限レベル(MAX)と下限レベル(MIN)の間にあることを確認します。

点検ポイント
  • 液量が規定範囲内
  • 液漏れがない
  • リザーバータンクに損傷がない
異常がある場合

液量が下限レベルより低い場合は、

  • ブレーキパッド摩耗
  • ブレーキ液漏れ

などの可能性があります。

原因を確認してから補充しましょう。

指定ブレーキ液

カワサキ純正ブレーキフルード DOT4


マスタシリンダ、ホイールシリンダおよびディスクキャリパ

マスタシリンダとキャリパの機能、摩耗および損傷の点検

ブレーキを作動させ、マスタシリンダおよびキャリパの作動状態を、外部からパッドの動きによって点検します。

また、マスタシリンダやキャリパに損傷がないか目視で確認します。

パッドの動きが不十分な場合や、マスタシリンダ・キャリパに損傷がある場合は、損傷した部品を交換します。

ブレーキ液漏れの点検

ブレーキを作動させ、マスタシリンダおよびキャリパにブレーキ液の漏れがないか目視で点検します。

マスタシリンダやキャリパに損傷や液漏れがある場合は、損傷した部品を交換します。

ブレーキディスクおよびパッド

ブレーキディスクとパッドのすき間点検

ブレーキを数回作動させてパッドを安定させた後、ジャッキを使用してホイールを浮かせます。

ホイールを回転させたときに、ブレーキの引きずりがないか点検します。

特殊工具
  • ジャッキ:57001-1238

ホイールの引きずりがある場合は、マスタシリンダのリリーフポートやサプライポートの詰まり、キャリパのピストンシールの損傷などが考えられます。

必要に応じてマスタシリンダカップ、ダストカバー、キャリパのピストンシールおよびダストシールを点検します。

ブレーキパッドの摩耗の点検

パッドの厚さを摩耗限度ライン(ウェアインジケータ)により点検します。

フロントブレーキキャリパを取り外し、各キャリパのパッドライニング厚さを測定します。

パッドライニング厚さ
フロント

4.5 mm

リヤ

6.4 mm

使用限度
フロント

1.0 mm

リヤ

1.0 mm

片側でもライニング厚さが使用限度以下の場合は、パッドをセットで交換します。

ブレーキディスクの摩耗および損傷の点検

ブレーキディスクに損傷がないか目視で点検します。

損傷がある場合は新品に交換します。

最も摩耗が激しい箇所でディスク厚さを測定し、使用限度以下まで摩耗している場合は交換します。

ブレーキディスク厚さ(標準値)
フロント(KLX250S)

3.353.65 mm

フロント(KLX250V)

3.84.2  mm

リヤ

4.34.7  mm

使用限度
フロント(KLX250S)

2.8 mm

フロント(KLX250V)

3.5  mm

リヤ

3.8  mm

ブレーキディスクが使用限度以下まで摩耗している場合は、新品に交換します。

デブトラX ワンポイントアドバイス

ブレーキは安全に直結する重要な部品です。

定期的に点検し、少しでも異常を感じた場合は早めに整備を行いましょう。

特に中古車の場合は、

  • ブレーキフルード交換履歴
  • ブレーキホースの経年劣化
  • パッド残量

を重点的に確認することをおすすめします。

Final Log

本ページはサービスマニュアル掲載の定期点検項目をまとめたデータページです。

愛車を安全な状態で維持するため、定期的な点検にお役立てください。

点検方法や整備手順については、各解説記事もあわせてご覧ください。

愛車と走り続けるために。

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TRANSMISSION SOURCE

デブトラXのアバター デブトラX FINAL RIDER

D-TRACKER X FINAL EDITIONを愛し続ける重量級ライダー。

カスタムやメンテナンスを楽しみながら、長く乗り続けるための情報を発信しています。
サービスマニュアルやパーツリストを参照し、実車確認をもとに記事を作成しています。

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